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ノミの心を大切に。

 今回は軟らかめで。ある大学時代の後輩に『お知り合いのNPOはありませんか?』と相談された時の話だ。

 事情を聴くと、NPOが集まるイベントに行ったそうだが、「コレがしたい」という志をもっていなかったのが災いして、それぞれの活動紹介ブースには足を運べなかったという。彼女はそんな自分を『ノミ心』と表現した。さらに彼女は活動をしたい理由を、『ある人の講演を聴いて、何か人の助けになることがいいな』と思ったからといいつつ、実は「仕事以外で付き合える人が欲しい』のが本音だと話す。
 正直な彼女は清明だ。ノミの心と表現したことに続いて嬉しく思えた。
 それで、仕事以外で付き合える人を探すなら、NPOで活動するよりもネット上の各種サービスをうまく使えばよいとアドバイスした。私の職業上、この手のことは支援しやすいうえ、話が早い。
 だが、彼女はネット環境をもっていないという・・・

 しばらく、返事を控えて考えてみた。
 無理して誰もが、社交的になる必要はないんと違うかと。

 『また流されるだけの毎日にならないよう・・・』という彼女の表現を思い出した。別の人脈を作って日常から抜け出すことだけが、流されない自分を作る方法ではないはず。むしろ日常を積み重ねて、仕事に余裕を作ることも流されない毎日に送る手段ではないだろうか。加えて「ノミの心」を肯定して、不利とは思わず長所と捉えるようになれば、それだけで安寧を得るはずだ。
 以上を踏まえて、こんな返事をしたと思う。
 『人脈の新規拡大といっても競争つまり攻めの姿勢やから、間違えれば味方を傷つけるし、自分の経験や信用を失うこともある。だから、ノミの心は大切なんや。周囲の人に迷惑をかけることは少ないんやから…。』

 第一に、冷静に小心を自覚していること自体が勇気だ。小心であれば力押しを避けて知恵が生まれるし、相手への配慮も育つ。学生時代から彼女はそういう節が所々にみられ、いまでは保育士(保母さんのほうが馴染みがあるけど)として複数の乳児の面倒をみている。
 であるなら、運用さえ間違わなければ大丈夫だ。
 作為的に活発になっても、ノミ心が彼女を萎縮させてしまうのはわかっているから、出会いを得るのは自然に事が運んだ時でいい。今度はノミ心が周囲への配慮を発揮して、順々に幸せをもたらすだろう。

 そう、願っている。

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