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独裁前夜か、否か。

 ヒトラーが選挙で選ばれた指導者であることを、どれだけの人が知っているのだろうか。「ヒトラー ~最後の12日間~」という映画を見てきたのだが、ヒトラーやゲッベルスなどの指導者が口にする言い訳は決まってこうだ。

 「(この破滅は)国民自身が選んだのだ」

 確かに、1920~30年代のドイツは第一次大戦の賠償金支払いの影響もあり、過度のインフレと大不況にあえいでいた。そこで、ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)は、貧困層の救済をセットにして宣伝効果を高め、瞬く間に第1党となった。
 選挙結果による第1党の党首であれば、政権を委ねねばならない。
 民主主義の原則に基づいて(やむを得ず)ヒンデンブルク大統領はヒトラーを首相に任じた。

 そして、ヒンデンブルク大統領の死後は大統領職まで統合して、1934年8月2日、独裁制を可能にするヒトラー「総統」が誕生する。
 やがて総力戦争に突き進み、11年後の1945年にはベルリンまで陥落する惨敗を喫したのは周知の事実だ。(まあ、当時のドイツ国民の大半は、ナチス政権を信じているだけでよく、心理的には楽だったのかもしれないが・・・)

 なんか、状況が似てませんか?
 宣伝であおった国民からナチスが多くの票を集めた、当時のドイツ。
 大手マスコミがこぞって自民の大勝を宣伝し、つられて票を入れそうな人がいる今の日本。

 国内政策に限れば、
 貧困層対策のかけらもない、小泉内閣のほうがヒドイような気が・・・・

 独裁は失敗しやすいもの。ごく一時期の危機を乗り越えるには良いかもしれないが、多くの場合トップのわずかな判断ミスが大惨事に結びついてしまう。

 独裁が必要な時期か、そうでないかを良く考えて投票に行きましょう。

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コメント

独裁という名称は、造反組の言い出したものでしょう。
何か、造反組の戦略に踊らされているような…。

ヒトラーは全権委任法を制定し、個別法案に対する国民の反対を許しませんでした。しかし、小泉は郵政一法案について民意を尋ねています。
個別案件について民意を問う独裁者など、世界中にどこもいません。

そして、民意を問われることになった途端、造反組はいつの間にか民営化賛成に転じてしまい、大慌てです。
民意を問われることになって慌てふためく民主主義者など、聞いたことがありません。

そもそも、政党とは同じ志を持つ人が集るものです。重要な点で志が違うなら、別政党を作るのが当然です。
政党とは、単なる仲良し集団ではなく、政治団体であり、彼らが徒党を組むのは目標とする政策を実現するためです。
造反組は、自民を出て別政党を作って行って然るべきだと思います。
自民党と方針が違うのに、当選するために自民のまま居座られたら有権者が迷惑します。

小泉は、郵政民営化協力を総理就任の条件として提示し、その上で総理に就任しています。
民営化が持論の小泉を選んだのは、前回選挙でかつために小泉人気にあやかろうとした議員たちです。
造反組も、小泉を総理にすればこうなることは、最初から分かっていたはずです。

投稿: ななし | 2005/09/10 18:08

独裁者というのは、造反組ではなく、おそらく最初は野中さん。

このブログの主が書いているのは、歴史上の事実。

個別案件を問うている振りをして中身を説明しないのも事実。

投稿: どうでもいいけど | 2005/09/10 18:23

コメントありがとうございます。

>どうでもいいけど さん
 野中さんが言い出したのがそうでしたね。
 中身を説明せず逃げ切ろうとするところに怖さがあるのも同感です。国策民営会社になった後の資金運用方法とか、よく槍玉にあげられる国営として預かったお金が国外に出過ぎないようにする対策とか、いろいろ不安点があるまま、単純に「民営化」か否かを叫んでいます。

>ななしさん
 選挙後に時間があれば、私なりの考察をまた書いて見たいと思います。小泉さんの本音が分裂しているような気がして・・・(やむを得ない独裁的手法ともう辞めてしまい気持ちと)
 また、選挙結果次第では、恩を売る公明党さん主導になり、独裁ではなくなるかわりに、宗教法人と結びつきの深い勢力の声が大きくなる可能性もあります。

 党を飛び出すのと、党首や一部が推し進める案を反対する行動は必ずしも一致しないかと思いますよ。政党の中での意見が完全一致している時間のほうが少ないのはあたりまえです。ただし、党議拘束を破ったという点については、本人たちから離党するのが筋かとは思います。
 あと、政党を組む組まないは自由でしょう。政党員でなければ議員になれないというのでは、それこそ政治活動手法の自由を奪う発想になりかねませんからね・・・

 もっと昔の小泉さんが唱えていたような郵政民営化案であれば、反対もぐっと少なかったかもしれません。元々、いろいろな条件に配慮した案を小泉さんが持っていたところを、米国あたり!?に多くの部分で書き換えを強制されたのではないかと・・・もしそうであれば、やけくそ解散をしたくなるのもうなずけます。
 まったく想像の域を出ませんが。

投稿: こんだぃ | 2005/09/11 15:16

なるほどの努力不足により残念な結果になりましたが、「みなさん。これが わたしのすむ日本というくにが さんせいしている、
せんそうです」のヘッダーに『DAYS JAPAN』創刊号のクラスター爆弾で重傷を負った女の子の写真を中心にしたイラク自衛隊差止め訴訟のビラ画像UP!致しました。http://takg619.hp.infoseek.co.jp


投稿: なるほど | 2005/09/12 21:19

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