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真夏の師走。

 出張ついでに寄った実家。幸い盆の読経におっさん(和尚さん)が来られるという。
 母は別の法事で大阪方面に出かけ、父と俺だけで迎えることとなった。

 3層構造の家でもっとも暑い最上階に仏壇がある。
 隣室のエアコン(昭和時代製)をフル回転させて、扇風機で冷気を送り込んでおく。

 『お昼ごろに来ますえ』
 とのことだったが、気が付けば午後1時10分になった。
 親子ともども、まだ昼食をとっていない。

 「お寺に電話しよか」と俺の五倍は時間にうるさい父が、受話器をとること2回。が、いずれも人は出ない。

 『(僧職というものが)高い存在やと思うとるんちゃうか』
 さすがは我が父、そこまでこねくりまわしてモノを言うてくれる。

 
 遅い。
 

 腹減った。


 高校野球のゲームセットを2回は見た気がする。(ウソ)


 やっと来たのが、午後2時2分。
 先を急いでいるらしく、おっさんはお茶を断り、簡単に俺の近況を聞いた以外は読経の時間で充てた。

 ・・・やっぱり、予定を詰めすぎていたらしい。


 その後、たまたま姉の嫁ぎ先がお寺だという友人と飲んだ。友人は住職である姉の舅、副住職である義兄の運転手としてバイトしていた時期があるらしい。
 
 同じ宗派なので事情も近いだろうと聞いてみると、
 「12時の予定が16時いうんは結構あったで」

 大阪市内、しかも旧市街の古いお寺で、空襲の関係で檀家さんが大阪郊外の各地に散らばっているという。もちろん北摂とか、あるいは京阪沿線というように地域ごとに日を固めるそうだが、1件あたりの移動時間は結構かかるだろう。

 「一日30件まわる予定とかあったしなあ、あの時点でおかしいわ」

 へ?1軒15分計算で450分=7時間30分。それだけで昼間が終わるような・・・
 8月の土日に集中するのは当然ながら、移動時間を含めると元々回れない予定なのでは???

 んんんんん?

 ただ、住職業の主収入源である「お布施」はあくまで出来高払いなのである。
 予定通りはおろか、檀家さんの元でお経をあげなければ、当然として収入は入らない。

 であれば、時間内配達義務のあるピザの遅配を祈るように、「事情があって来れんのやったら、バチが当たらずにお布施を出さなくて済む。頼んだことは頼んだわけやから。」との考えをもつ檀家がいてもおかしくない。1日30軒のうち25軒目以降の予定とされた檀家さんは、お寺側がそれを見越してのことか?

 事実、午後 1時50分ごろの父もそんな心境だったのだろうか。
 仏教系キリスト教系に関わらず、そういった視点で宗教を考えると、妙な気持ちになってしまう。

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