お笑い県民性分析1(兵庫・大阪・京都・奈良)
上方落語の巨頭、亡き桂枝雀師匠はこう言った。
『笑いとは緊張の緩和によって生み出される』
気を張り詰めているところに、気が緩む展開になると面白くなってしまう。というところか。
緊張の緩和とは、すなわち「落ち(下げ)」である。
ご参考:ウィキペディアの「落ち」項目へ(枝雀師匠独自の4分類法についても記述あり。
つづいて、母校の名物教授・木津川計先生は、京阪神3地域における笑いの差を楽器に例えられた。
神戸は金管楽器、大阪は打楽器、京都は雅楽器の世界や・・・
「笑いをとる」つまり、人との間柄を打ちくだく際の手法にはそれぞれの個性がでる。緊張状態と緩和状態の落差をどのように作るかがポイントと考えればわかりやすいかな。
そこで、前述の京阪神の差を現代のお笑い芸人を例に俺なりに解説する。
我が地元・京都を後回しにして、神戸(兵庫県)からいこう。
兵庫県(金管楽器)の傾向
平常の状態を「緊張」ととらえ、自分の姿を落とすことで「緩和」を生む。ほがらか、まったり、だらだら、めちゃくちゃで表現できる緩さを徹底して作り上げる。自分を高みに置くことは少なく、ある意味上品な笑いとも言える。(反面、下げすぎて下品になる恐れがないとは言い切れない。)
表現手法は派手に見えるケースが多く、京都大阪に比べてオーバーアクション気味である。
桂枝雀、横山ノック、ダウンタウン、今田耕司、東野幸治、山崎邦正、バッファロー吾郎・木村、陣内智則(そういえば、同県出身の妻・藤原紀香も下げトークを展開する)、ドランクドラゴン・塚地、安田大サーカス・団長、レイザーラモンHG、クワバタオハラ・小原正子、
※上沼恵美子は淡路島で兵庫県出身だが、大阪の傾向に近い
大阪府(打楽器)の傾向
平常を中間ととらえ、怒ったり自分を高く持ち上げたりして話を膨らませて「緊張」を作ったと思えば、自ら落として「緩和」を作る。つまり、両極の状態を自ら作り出して、落ちの落差をコントロールする。
落ちの判断において、後述の京都に比べてある程度はデジタル感覚。計算的。いわゆるオチまでの筋道が通った状態で話を進めるのが得意。したがって、感情や心理状態に調子が狂わされる危険性は少ない。また、笑いが取れないと思えば無理をしない。(京都・兵庫以上に最終的にオチがなかった話を嫌うのもこの地域の特徴)
桂三枝、笑福亭鶴瓶、久本雅美、ハイヒール、中川家、ますだおかだ、オセロ・松嶋、たむらけんじ、フットボールアワー、アジアン(隅田は兵庫県伊丹だが、傾向は大阪)、
※三重県出身だが磯野貴理も大阪の傾向があり、話のネタを共につくっている夫の正司宏行氏がかしまし娘の正司照江師匠の息子さんだと考えると納得がいく。(ホンマにこの説明でええんか?)
京都府(雅楽器)の傾向
聞き手の基準には従わず、あくまで自らの価値観に引き込む自尊主義の傾向。相手の発想が及ばない話をすすめて感嘆させ、その落差をもって「緊張から緩和」に代用する(早よいうたら「妄想ネタ」、枝雀師匠の言う「ドンデン落ち」や「へん落ち」)。相手を突っ込む口調と思ったら、急に自らを落とす内容に切り替えるなど、一人ノリつっこみも可能な人間が多いのもこの地域の特徴。
また、はんなりという表現が「よい加減」という意味も含むように、比較的アナログな感覚で緊張から緩和までの幅を調整するケースがよくみられる。(=その時のコンディションに調子が狂わされる危険性も高い)
上岡龍太郎、島田紳助、越前屋俵太、清水圭、木村祐一、TIM・レッド吉田、バッファロー吾郎・竹若、千原兄弟、ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サバンナ(犬井ヒロシを含む)、麒麟・川島
※レギュラーの二人も京都府出身だが、兵庫県の傾向に近い。またオセロ・中嶋も京都府出身だが、分類が難しい。
※関東で売ったレッド吉田でも、大学時代まで生活した京都の影響が色濃いようで、5文字ネタは独自すぎる価値観としか言いようがない。
勢いあまって・・・
奈良県(?)の傾向
大阪と兵庫の中間ぐらい。生きている余裕(すでに悠久の時を過ごしている?)があるせいか、自分をうまく下げて「緩和」を作り出すケースが多い。
明石家さんま、笑い飯
まあ、大別したらこんなものかと。
俺自身はやはり、京都タイプか。(誰や!?「東野幸治やから、兵庫タイプ」やて叫んどるヤツは。しゃべりが似てることは一切否定せんわ。)
もしよろしければ、自らが「笑いをとる」あるいは「人とうち溶け合おうとしたとき」はどのタイプに属するかを教えていただければ幸いだ。
というわけで、今回は特にコメント歓迎です。
もちろん、俺の勝手な地域分析へのご意見もお願いします。
(京阪神圏しか書いてないので、ほかの地域の傾向もご投稿よろしく、特に岡山とか四国は特徴ありと思われ。)
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コメント
こんどうさん、ごぶさたです。
ところで、滋賀の傾向はどうなんですかね。
気になっちゃいますよ。
(でも、滋賀は関西じゃないから、はずされました?(^^;)
自己分析もしたいんですが、
お笑いはうといんで、、、。
滋賀県出身のお笑い芸人ってどんな人がいはるんかも知らないんで(^^;
そrではー
投稿: masa | 2007/01/12 12:28
兵庫出身ですが、やっぱり傾向も兵庫県です(-v-)
「自分を落として、笑いを取る。」
相手は私を「自分より格下だ」と認識するので、
妙なバリアーを作らず接してくれるようになり、
むしろ可愛がられ、付き合っていくのに楽です。
変な緊張感は苦手なので。。。
投稿: BAKAKO | 2007/01/12 13:13
ごぶさたです。
やはり、京都方面は妄想ボケネタで決まりでしょうか。
たしかに伸介にしかり京都は妄想暴走系が多いか。。。
私は個人的にこの関西妄想系のお笑いがかなり好きであったりしますが。
ていうか、私自身が妄想系なもんで。。
投稿: まつり | 2007/01/13 23:13
masa殿>
いやあ、ご無沙汰です。
俺の中では、全国編を書くことに決めましたので、
まず滋賀からあたってみようかと思います。
でも・・・芸人が少のうて苦労しそうや。
BAKAKO殿>
おお、国際派のBAKAKO女史も血は争えずか。
たしかに、当たってるなあ。
兵庫県に始まる山陽地方は、
自分を落とす傾向が強いようです。
岡山編あたりで述べようかと。
まつり殿>
ここも大当たりですな。
兄さんは間違いなく、俺と同じ妄想系や。。
祭りや踊りが非言語コミュニケーションの究極なら、
お笑いや話のつかみはその対極です。
また、助言をお願いします。
投稿: こんだい=筆者 | 2007/01/15 20:03