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自信を持てない人こそ

 「公共心」の話を前の記事で書いてはみたものの、
 いざ己のこととなると、自信を持てない。
 
 特に公共心を要求される仕事のひとつが公務員。
 思えば地方選挙の真っ最中、候補者たちの心中も実はそうかもしれない。

 それはおいておき、今の私の身分は民間企業の社員である。
 友人の勧めで「会社はこれからどうなるのか(岩井克人)」を読んだ。

 会社とは、株主や投資者などのヒトに所有される『モノ』でもあり、かつ他者と契約したり備品や商品などの資産(=モノ)を所有する『ヒト(法人)』でもあるという。ヒトである会社からみた経営者の位置づけは、単体では意思を持たない仮想の『ヒト(法人)』から、その意思表示や実行を信託された存在であり、絶えず公共性が求められるとのことだ。

 なるほど。
 ふと、ある経営者のことを思い浮かべた。

 某上場企業で現会長の彼は、社長任期5年のうちに自社株価を15分の1に下げたという、バブル崩壊とか外的要因を差し引いても弁護のしようがないぐらい評価の低い経営者だ。
 まず管理部門にも数値目標を強いるなど、無理な成果主義人事制度を推し進めて大いに生産性を下げた(脚の引っ張り合いやゴマすりの横行は当然、百人単位で従業員を自殺においこんだ。)。さらには3ヶ月の間に3回も決算予測を下方修正し、多くの金融・証券関係者の信用を失って株価下落に拍車をかけている。その責任を問うた経済誌・東洋経済に対して、『業績が悪いのは従業員が働かないからだ。』との回答を寄せるなど、人格面でも疑問符がつけられた。
 ※あくまで、同氏の名誉のため氏名は伏せ続けます。

 前の記事ではないが、彼が織田信長の部下であれば、すでにこの世にはいないだろう。
 だが、その彼も彼なりの「公共心」を発揮して行動をとったのかもしれず、もしそうなら、これほど『公共心』がはかない存在だと表している事実はない。

 つまり「公共心」はあくまで個々の主観に委ねられるものであって、それぞれの人の「公共心」が一致することはまずないというのが顕著な事実だ。(ただし、宗教など行動規範を徹底して制約する力が働いている集団については、限りなく一致に近づくケースがある。イスラム教やキリスト教の一部、日本国内でも一部の進行宗教団体などその例は少なくはない)

 とすると、何のために選挙をするのだろうか。
 
 『できる限り自分に近い形の「公共心」をもつ人物を選ぶため』
 というのが、私の出したひとつの答えだ。

 …この答えにも確たる自信を持てない。


 …いや、自信を持てなくてもいいのではないか。

 先ほどの現会長・元社長の話にもどすと、彼は自分なりの「公共心」に自信を持ちすぎたがゆえに暴走したのだろう。従業員をこきおろす「経営放棄」ともとれる言動の根源は、自信の過剰防衛かも知れない。(気の弱さの裏返しか?)

 仮に「公共心」に自信を持てない(持ちすぎない)人であれば、周囲の話を聞き絶えず自分の考えを修正し、時流を良くみてうまく判断をあわせてゆくはずだ。
 『君子、豹変する』という中国のことわざがある。本来は、豹の皮の模様がはっきりとしているように、優れた人物(君子)は、過ちをすぐにあらためて善行に移ることができるという意味だ。

 中学時代に『近藤君は信念がない』と担任教師に言われたが、今となっては褒め言葉のように聞こえてしまう。

 さすがに、これは勝手か。

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 地方選挙も後半戦に入った。
 初陣に出る友人がまたいるのだが、子持ちでの挑戦は始めてである。彼がひとつ年上であるとはいえ、自分もそんな歳になったのかと思うばかりだ。

 彼は足立区議会議員に立候補している。
 友人の紹介として、今は更新が止まっているHPのリンクを貼るのはありだろう。
 http://www.ogura-shuhei.com/

 小椋(おぐら)修平。
 自信を持ちすぎない、まず周囲の話を聞く謙虚な青年である。


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