松岡利勝氏について
その後の情報でいろいろ思ったのは、
松岡さん、板ばさみやったんですね・・・
元農水官僚でもある農水大臣の彼はBSE 牛肉輸入再開の強烈な圧力に堪え、堪えていくうちに様々な疑惑報道が増え、完全に窮地に陥った。
様々な疑惑報道も太平洋の向こうの仕業かもしれず、彼は国民の印象とは全く別にいい仕事をしていたのだろう。(この環境で、疑惑牛肉を拒否し続けた苦労が野党にわかるのだろうか??)
「日米安保体制を活用して荒稼ぎしていたツケ」の犠牲者がまた出てしまったのかもしれない。
もしそうなら、ご冥福をお祈りします。
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疑惑報道が太平洋の向こうの工作?だとしても、火の無い所には煙は立たない。
つっ込まれるような行動をとるのが悪いのだ。
だが、よほどの金持ちや地盤あるいは知名度がある人間でなければ、黒い資金や人脈・票田に頼らないと、簡単には選挙に勝てない現状もあるのだろう。選挙民にも責任がある。
確かに、人気だけで当選する手もあるが、人気を得るためには、別の仕事(芸能・スポーツ)での知名度が決め手になりやすい。
その場合、行政や立法に必要なノウハウから遠ざかりやすく、どうしても専門政治家のやり手に負けるケースが目立ってくる。東国原宮崎県知事とか今年引退する扇千景参院議長(元国土交通大臣)などは別としても、30代あたりから修行を続けてきた叩き上げの政治屋や、あるいは官界や一般企業で事務執行能力を鍛えてきた連中に、芸能・スポーツ上がりの人気者系人材はよほどの努力蓄積がない限りつらい。
と言う意味では、西川きよし氏のように福祉に焦点を絞って活動したのは、賢明かと思う。
まず「小さなことからコツコツと」でこの範囲はしっかりやります、と限定する。その上で、自らのメディアへの影響力をうまく使って政党議員の応援をして、見返りにその政党から議会での質問時間を分けてもらうなど、「人気」を活用した政治術が見え隠れした。この十数年間で介護系を中心に福祉制度が充実したのは、氏の活動を抜きには語れないだろう。
で、人気があってかつ資質を蓄えたとしても、たとえばアメリカの田舎のように、牧師がTVに出て、敬虔なプロテスタントたちの投票行動を誘導したりすれば、もう個人の資質だけではどうにもならなくなる。
日本でも、一部マスコミの報道に誘導っぽさ(一昨年までの小泉礼賛とか、その前の妙な民主党持ち上げとか…)が観られたり、アメリカの牧師さんみたいな事例もあったりする。それでも今の日本は投票行動が制約されるまでは行ってないから、選挙民ひとりひとりが考える余裕は十分にあると思う。
選挙は、貧乏人でも無名人であっても権力者を選べる、すぐれた仕組みである。うわべの人気や短期的な魅力(一時の賄賂や優遇措置)だけで選んでいては、永遠に自分の暮らしは良くならない。しっかり考えねば。
自分で考える人々が多ければ、うまく行く。
意思表示(投票)を誘導される人々が多ければ、つけ込まれる。
いわゆる「民主主義」が続く限りは普遍の原則だ。
あのドイツ・ナチスも選挙で第一党になった政治勢力である。
『お前たちが選んだんだ』と言われないように・・・
常に自分で考えていないと、悪意につけこまれる。か。
民主主義は大切だが、面倒くさいのかもしれん・・・
大体、俺自身が常に考えているかと言われたら、
自信はないなあ(笑)
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