高橋是清と麻生久美子。明るい苦労人(貧乏人)について。<再掲載>
ともかくも、こういう人間とつきあっていると気分がよくなる。
持病があるが、明るい。
モテないが、明るい。
貧乏だが、明るい。
苦労しているが、明るい。
騙されているが、明るい。
「~だが」を「~だったが」に変えても明るいなら、なお良い。
そういう人には必ず、運が回ってくる。
穴埋めするように良い事が起きる。
タイトルの2人は、まさにそのような人生の例としてあげた。
絵師の私生児として生まれた高橋是清は、生後まもなく仙台藩の足軽に里子に出されて、明治維新直前の数え14歳の時にアメリカへ留学する。
が、現地で気づかぬうちに奴隷契約を結ばされ、重労働を強いられた。
どうにか一年後に帰国して、20歳のころに文部省に仕え、国立だけでなく私立予備校である共立学校の英語教師をも務める。(正岡子規や秋山真之、南方熊楠も教え子だったとか)
さらに経済官僚に転じて順調かと思われた矢先、ペルーの銀鉱山を経営する話に乗った所、現地に行くと廃坑になっていて、またもや騙されてしまう。
彼の人生が軌道に乗ったのは、帰国して日銀に勤めてからのことだ。
是清、この時すでに38歳。
あとは、良く知られる日銀総裁→政友党系政治家の人生が、二・二六事件で暗殺されるまで続く。享年は満で数えても81歳の長命で、殺されていなければ100歳まで生きたかもしれない。
七転八起。
ダルマのような顔には、不遇であっても笑みが絶えなかったという。
歴史話はこのぐらいで、
現代の女優・麻生久美子に話題を移す。
雑誌「hon-nin vol.03(太田出版刊)」のインタビューによると、少女時代の彼女は相当の貧乏人で、家庭環境まで複雑だったらしい。
時にザリガニを食べ、体操服で学校に通ってはバカにされ石を投げられる。
家に帰ると精神病の叔母が包丁を振り回す。
貧乏なので芸能界入りしようと思い、地元・千葉テレビに連れてやると言われて8時間待ちぼうけをくらう。
やっと業界入りしたら、騙されてその系の雑誌でブルマ姿にされる。
弟の挙式で10年ぶりに会った父からは借金をせがまれ・・・
が、彼女は明るく話している。不幸を面白がっている。
「いいヤツ」なのだ。
しかも、これらの過去話は、時効警察で共演したオダキリジョーに聞き出されてやっと思い出したという。都合よく忘れられる人間は、明るくてたくましい。
やっぱり騙されて引き受けたと言う映画「カンゾー先生」以来、どちらかといえば「清楚」「妖艶」で売ってきた彼女。時効警察(テレビ朝日)の三日月しずか役でこれまでの役者イメージを覆したわけだが、どうもこの役柄のほうが彼女本来の性格に近いらしく、相当ポジティブな物の捉え方で一致しているようだ。
その時効警察のDVDに主演のオダキリ・ジョーと各話の思い出話をする特典映像があったが、確かにくそ明るい。回を追うごとにコメディドラマをより肉付けする細かい演技を見せ付ける。(あ、続編・帰ってきた時効警察のDVD
まで出たようだ。。)
まさに「芸のためなら何でもやります」発想。賞賛すべきアホである。
と思ったら、今度は広島被爆者の役をするらしい。
ここで、どれだけ悲哀路線になれているかが、彼女の演者としての技量が試される所だ。
奴隷と総理大臣の両方を体験した高橋是清とまでは行かないが、ギャップを楽しませて欲しい。
要は、苦労や貧乏に明るく接していたほど、
どんな環境でも受け止められるということだ。
もちろん、裕福な家に生まれて、代々の縁で決まった勤めを遂げるのもまた人生である。
が、どうしても明るい苦労人には勝てないだろう。
経験=発想の幅ですでに劣っているのだから。
・・・
別に裕福な家に生まれたわけではないが、
俺は、この2人を越えられないと思う。
まだまだや。
・・・
意味もなく金使おうかな。。
竹馬の友・ヤーニン(風貌は40代)が進める不動産や株でも買うか・・・
待て。
自分から進んでする苦労は意味がない。
ふってかかる苦労こそ本物だ。
考え直そう。
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