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ストレスの墓場-身近なクワイエットルームとは?

 映画「クワイエットルームへようこそ」は松尾スズキ同名の自著を映像化したもので、様々なストレスと悩みをもつ女性達(いや男性もか)の葛藤を描いた作品だ。

 内田有紀ふんする主人公・佐倉明日香が、気がつけば精神病院のクワイエットルーム(閉鎖病棟の隔離室)で手足胴体の五点固定されている所から話が始まる。
 その二日前、大量の睡眠薬と酒をあおって昏睡した彼女は、自殺行為再発への防護策が必要と判断されたのだった。

 明日香はバカキャラ好きで「面白い」ことが大好きな女性だ。放送作家の鉄雄(宮藤官九郎)と同棲してからは、その手の記事を書くライターとして生計を立てていた。
 が、マジメな元夫が自殺、父は急死と、いずれも「面白くない」レッテルを貼り、自分とは別世界の住人と決め付けてきた男性2人の訃報が相次いだことで、彼女は不眠症にさいなまれる。

 なぜ、喜怒哀楽をともに出来なかったのか。
 相手を追い込み、死に至らしめたのは自分ではないのか。

 それ以前に、
 なぜ、自分と周囲は違うのか。うまくいかないのか。
 ストレスの要因は突き詰めれば、そういうところにある。

 さらに言い換えれば、自分との価値観や生活慣習の違いをより感じるほどストレスは高まる。たとえそれが、理想の姿と現実の姿のギャップというように自分の中での感覚のずれであっても、ストレスの要因となりうる。

 よくこのブログでも書いているが、「なりたい姿」を追う人ほど、ストレスと挨拶する回数は多いはずだ。
 あと、周囲の評価を気にする人も、自分と他者とのずれで、ストレスを呼び込みやすい。

 自立型であれ、他者依存型であれ、ストレス要因を抱えていることには代わりがないのだから、たまったストレスを撃退するか、あるいは無視して自然消滅させる対策が、誰にでも必要になるだろう。


 というわけで、映画「クワイエット…」のパンフレットにヒントが書かれていた。
 心理研究家の津田秀樹氏によると、疲れた心をほぐしてやること、心の「休息」(いわゆるストレス解消法)が大切だという。

 休息にも二種類あるらしい。

 消極的休息-身体を休ませること、何も考えないようにすること
 積極的休息-あえて軽い運動をして、日常とは別の体験をすること

 やはり積極的休息のほうが、回復効率は高いそうだ。
 不快となる「自分の思いとの違い」を、別のベクトルで心地よい「違い」を感ずることで相殺すれば良い。
 
 では、違う自分を体験できる手法とは何か。
 思いつくままに羅列する。

  友人との交流
  家族サービス
  旅行
  スポーツ
  映画鑑賞・読書

  お稽古事
  ショッピング
  ファッション
  食事(グルメ)
  喫煙

  仕事(ただし、休暇がストレスになる危険性大)
  ネット生活(違う立場の体験および、違う縁を体験。)
  飲酒(日常化の場合は効果薄。)
  恋愛(不倫・浮気は効果大?)
  夜に夢中の行為(単数・複数以上とも。日常化の場合は効果薄。)

  経済活動(特に副業として。損した場合はマイナス。)
  宗教活動(日常化している場合は効果薄。)
  奉仕活動(あくまで主観としての充実感。「プロ市民」)
  政治活動(選挙、デモなど。「政治ゴロ」)
  風俗(受けたサービスが期待外れならマイナス。)

 --以下、違法(絶対にお勧めしません)--

  違法薬物摂取(違う感覚を体験、作中の鉄雄も愛用。) 
  特殊な経済活動(ナントカ商法の類)
  私設賭博(違法の緊張感もあり効果大?も、逮捕リスク大。)
  暴言暴力(違う役割?を体験、逮捕よりも信用失墜リスク大。)

 結構、あるものだ。
 というより、ほとんどの生活行為がそうではないか!

 もちろん、依存しすぎれば「中毒」になるし、
 「違う体験」で解消できないと思い込めば、「自殺」に走りやすくなる…。


 「クワイエットルーム」に始まった精神病院の日々は、明日香をライター稼業から引き離すだけでなく、これまでとは違う思考の場を与えてくれた。
 結果として彼女は、人生ではなくストレスの墓場を得られた。その後の結末は、小説を読むなり映画を観るなりして欲しい。

 何であれ、日常とは違う「感動」があれば良い。
 マンネリや繰り返しから、少し軸をずらせば良い。

 誰の身近にもストレスの墓場はあるはずだ。

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コメント

「ストレスの墓場」はスポーツ観戦が、あまりに入れ込みすぎるとまた、不思議なものでこれもストレスになってしまうんよね。勝ち負け、内容などで納得がいかなかったり、「勝てるかな?」っていう不安もストレスの材料かもしれん。

ならば、いつもと違うチームを応援してみるのもまた一興と思われ。

投稿: F津 | 2007/10/22 23:35

@niftyトップページ「旬の話題ブログ」コーナーにて、
本ページの記事を紹介させて頂きました。
紹介記事については、「旬の話題ブログ」バックナンバーで
半年間、ご覧いただけます。
気づきのある記事をありがとうございます。
自分の中の「こうでなければならない」と無意識に思い込んでいる観念を手放すことも、ストレス軽減に繋がるのではないかと思いました。
具体的には、自分の心を見つめる体験、ということになるのでしょうか。
今後も旬な話題の記事を楽しみにしておりますので、
引き続き@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。

        @nifty「旬の話題ブログ」スタッフ

投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007/10/24 08:24

>F津さん

おそらく、違うリーグいや違うスポーツを応援します(笑)
ひいきが負け始めると、テレビのスイッチを消す習慣ですから。

>「旬の話題ブログ」スタッフ各位

ご紹介ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。

投稿: こんだぃ=筆者 | 2007/10/24 18:00

こちらこそ素敵な記事をありがとうございます。
これからも応援しています☆

  @nifty「旬の話題ブログ」スタッフ

投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007/10/24 20:26

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