マジメが良い人生に繋がるとは限らない。
『なんでそう、決め付けてるの!?』
俺は「何々に属している人は、○○な気質が多い。」見たいな言い方をしたのだが、そう言われた。何年前の話かは、もう忘れた。
これは彼女からすれば、俺の口調が断定的に聞こえたのだろうし、そういう欠点は自認している。(長所になる場合もあると思うが)とはいえ、節々に決め付けるなと言われてしまっては、しゃべらないか、思いっきりソフトな表現をするしかない。
「何々に属している人は、○○な気質が多いかもしれないけど、違うかもしれない。それはそれでありやし、ええと思うんやけど…」
面倒くさいフレーズになってしまう。
だが、これは重要な言い回しで、逆の価値観を俺に言われたことが彼女にとって不快だったことも考えられるからだ。
上記の「違うかもしれない」「ええと思うんやけど・・・」は、自分の価値観以外の事象に敏感な人への、俺なりの気遣いだ。現にこの俺でも、調子の悪い時は敏感になることはあるわけだから。
そろそろ主題に戻りたい。
マジメが良い人生に繋がるとは限らない。
このことを当たり前だと受け止められる人は多いだろうけど、いちいち口に出して言わないだろう。マジメな人にこれを言っても聞いてもらえないどころか、仲が悪くなる可能性だってあるからだ。
私がいうマジメとは、信じている価値観や行動規範に忠実である状態をさす。
その信じている価値観などが当人を害するものであれば、マジメであるほど不幸だし、死にも繋がりかねない。
当人を害しなくても、他者が違う価値観や行動規範を持つことを否定することは、やがて争いに繋がる。言い争いとか小さいものから戦争まで、元はといえば、違いの存在を認めない=他者の発想を否定するマジメさが原因だ(ここは決め付けてしまおう)。
というわけで、自殺の原因も「私の理想と私は違うからいけない」と思い込むマジメさが原因なんだろう、と思うようになってきた。
マジメ一本の人=Aと、不マジメにもなれる人=B、元々が不マジメな人=Cの 3パターンを書いていく。
わかりやすく、あえて極例で書くので、そこのところはご勘弁を。
1.どうにも借金が返せない、追われている。
A)死のう
B)合法的に借金を重ねる手立てを考えよう by孫正義(尊敬してます)
C)破産して、貧乏生活を楽しもう。
2.好きな今の仕事がうまくいかない、やる気になれない。
A)死のう
B)別の副業で儲けるなり、まず食えればよい。
C)離職して、貧乏生活を楽しもう。
3.入れ込んでいた異性と別れた(に振られた)
A)死のう
B)世の中の半分は異性や、他を当たればええ。
C)パートナー無し生活を楽しもう。
4.第一志望の試験や採用に落ちた。
A)死のう
B)あの団体(会社)が、私を認めなかっただけ。別を当たる。
C)そもそも向いていないから、やめよう。
世間の大半は、BかCだろう。
が、A、自分が信ずる方向性以外の全てを「否」とする心境になったときは、なんらかの破壊行動に走ってしまうのが人間という動物の性だ。それが自分に向えば究極は自殺であり、他者の否定に向えば最後は他殺行為(戦争を含む)となる。当然、その可能性を私も持っている。
『あの人は違うんだ。でもここはわかるね。』
ぐらいの気持ちでいいのでは。
小学校教師が「話し合えば必ずわかる」と、のたまわっていたのを思い出すと、怖くてならない。100%うまく行くことはないのだから、「まず話し合え、それで無理なら退いて次の知恵を出せ。それも無理なら待ってみよう。」が一番良いのではないか。
この「次の知恵」に移れる柔軟さや、あるいは「待つ」辛抱は、マジメであればあるほど「とにかく、今のやり方でやってみよう」精神にかき消される恐れが強い。そうしているうちにうまく行かない脱力感が強くなり、絶望が頭を支配してゆく…
だから、少し不マジメで良い。
幼い頃、我が母の口癖は・・・
『うち(内・家)はうち、よそ(他所)はよそ』
人情複雑な京都盆地で生きていく、最低限の知恵である。
『俺は違うから、アカン』『あそこは違うから、アカン』といちいちマジメに考え続けていては、生きていけない。
と、親の一言を勝手に拡大解釈してみた。
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川田亜子さんご冥福をお祈りします。
余計なことかもしれないけど、流行の硫化水素を使わなかった所が、彼女の気遣いや人柄を感じさせます。
華やかな舞台に居た人だからこそ、『今の私は理想と違う』が強かったのかもしれません。
どうか、本当の意味で真面目な人の一人でも多くが、時に不マジメになって、自他を損なう心境に陥りませんように・・・
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