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文明停滞への準備は、日本の若者から。

 幸い、30歳を数年越えた今も、20代前半の方々と話す機会がある。
 直感でしかないのだが、いわゆる1980年代生まれの彼らに共通して見えてくる価値観は下記の通りだ。

 以下、いずれも私を含む1970年代生まれとの比較である。

 政治家→どうせ世の中を動かせない(でもやってる人は凄いと思う)
 公務員→信用していない(直接顔が見える人は別として)
 大企業→安定するとは思わない傾向がさらに。
 職人・専門家→憧れの対象へ、見える技術への礼賛。
 株式投資→存在を肯定する傾向になったが、信用していない
 
 ゴルフ→若いうちに始めるものではない。
 乗用車→別になくてもよい、余計な消費と思う傾向。
 持ち家→今すぐには要らない、というか親の家で良い。
 結婚→30歳までにはしたいとの希望も、経済的に無理はしない。 
 出産→同上

 アメリカ→憧れの対象ではなくなった
 中国→怖がっている
 その他アジア→好意的な傾向に?
 ロシア→できれば付き合いたくない
 欧州→概ね好印象、変化無し。
 オセアニア→若干、好印象へ
 アフリカや南米→変化無し。
 
 要は、拡大指向の発想がさらに衰退してきている。
 所得の拡大は文明の拡大と比例し、文明の拡大は燃料の消費量と比例するから、拡大指向の限界が来ているのは必然である。より若い世代のほうが、言われなくともその未来に気づいているということだろう。 

 となれば、ますます戦後世代(1940年代後半生まれ~1950年代生まれ)とのギャップは激しくなる一方で、コミュニケーションが成り立たなくなるだろう。我々の世代(1970年代)はまだしも対立したが、彼らは何となくでもその違いを肯定していて、そろそろ引退する世代と争うことの愚も心得ているようだ。
 たとえ時代にそぐわぬ無理を要求されたとしても、じっと待てば良い。

 このように、我慢の時期だということはむしろ若い世代のほうが心得ている。ただ、私自身がついていってないのかもしれない。

 頭でわかっていても、まだ「拡大したほうが」の気持ちが身体の隅に残っている。
 もっと落ち着こう。ここで焦っても余力どころか基礎力まで失ってしまいそうだから。

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コメント

I agree w/u...かなり久々に英語使ってみましたcatface

現役の学生とも付き合いがあるので、自分達の時代と比較してみると、保守的というか堅実というか、
さき(将来)を見据えて学生生活を送っている輩が多いように思います。(※いつの時代も例外はいる)

どこか冷静で、何事も限界を超えてまではやらない彼らを見ていると、大人だなぁgoodと思う反面、
まだまだ若いのに、「いま自分越えをしないで、いつするんじゃい?」とも感じます。

「限界を超えることを経験した(努力した)ヤツが、自分の器をさらに大きくし、成功する」と教えられ、それを信じて育ってきた私は、「がむしゃら」という言葉が好きですが、もはや死語なんでしょうかね。

投稿: BAKAKO | 2008/08/19 04:52

>BAKAKOさん
つづけてのコメントおおきに。
せやけど、今の若者を肯定的に見ているという点ではご見解は逆かもしれません。

「がむしゃら」にしても、気づいたらなっているのは本当に良いことだと思う。サボるのも働くのも真剣にやれば、方向はともかくとして、何がしかのプラスになるから。
で「自分越え」は、ある一部分の自分を越えれば良く、実は意外に簡単なことです。

が、「がむしゃら」も「自分越え」も最近はそれだけではどうにもならない空気になってきている。
何らかの成果を出したとしても、実益につながりにくくなってきているというのか。個人の価値観が多様化する一方、世間一般が成功者と認める対象は日々狭まってゆく。

これからの時代においては、世間一般の評価を得ようとする人間よりも、しっかりと腹をくくった己の尺度で限界を越えた人間が、たまたまいい目に会うというケースが、最高の幸せだと思います。
(己の尺度でいくと、変人として無視されるケースのほうがおそらく多い。芸人だって、とりあえず大量消費してみて、たまたま当たるヤツか無難なきれい目が拾われてる時勢だから。。)

要は世間と己だけの尺度の間で揺れているのが、今の私です。
文明の停滞を前にして、どう動けばよいかを本気で試行錯誤している。
なんか、哲学っぽくなってきたなあ。

投稿: こんだぃ=筆者 | 2008/08/20 23:51

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