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「分割して統治せよ」鳩山首相の戦略

 まず、内閣の発足を祝うとともに、題名の説明を。
 「分割して統治せよ」とは、過去にローマ帝国や大英帝国が植民地政策でとった手法を言う。
 "Devide and Rule" たとえば、カナダとオーストラリアが結託してブリテン島の本国に刃向かうないようにするには、普段から友好関係を持ちづらいようにしておけばいい。支配下にある勢力が相互に対立してくれればなお良く、その調停者として君臨し続けられれば、統治が楽になる。

 鳩山内閣がどうもその手法を使っているようにみえる。
 まずは、主題である、官僚勢力の分断・弱体化。
 もう一つは、自民党ほどではないけど、ある党内グループが突出しないようにする分断策だ。


 
 

 対官僚では、財務省・法務省とその他省庁(特に厚労省)の分断があげられる。
 藤井裕久財務相は元大蔵官僚、千葉景子法相は弁護士と、比較的身内な人物でおおむね歓迎を受けている。が、ほかの省庁は官僚と対立しやすい出自の大臣が目立つ。長妻昭厚労相が典型例である。全ての省庁に警戒感を与えては、官僚が結託して抵抗しやすくなる。そこで閣僚人事でまず濃淡をつけて、各省庁が受ける圧力感に格差をつけて、分断を図ろうといったところだ。

 さらに、前原グループ(凌雲会)と野田グループ(花斉会)の処遇についてもその可能性がある。
 前者は前原誠司国交相、仙谷由人行政刷新相と輩出したのに比べて、後者は閣僚ゼロ。近しい集団同士で、規模もそれほど変わらないのに格差がついた。つまり、5月の代表選挙で岡田支援・反鳩山もとい反小沢の態度を明確にした両グループを分断する策と考えられる。

 と思ったのだが、副大臣の発表で考えが変わった。
 先述の花斉会領袖・野田佳彦代議士が財務副大臣に就任したという。
 国会対策など実務は野田副財務相がみるというのが一般的な見方だろうが、藤井財務相との共通点がある。
 二人とも代表選では岡田支持、すなわち反小沢である。

 鳩山首相にすれば、財務省を厚遇して他省庁との結託を分断するだけでなく、小沢幹事長の影響を受けすぎないようにする効果も狙ったと思われる。

 さらにつけくわえると、もう一人の副財務相・峰崎直樹参院議員は旧社会党の流れで一見小沢氏に近そうだが、選挙区は鳩山首相と同じ北海道だから縁が遠いとはいえない。また、村山内閣(与党として)のころから税制に関わっており、藤井財務相と同じく経験者扱いで任命されたのだろう。
 鳩山首相が財務省をそこまで固めるのは、予算に絡む同省の重要性のほか、父・威一郎元外相が元大蔵次官であった信頼感もあるようだ。→読売新聞の参考記事

 今度の宰相は奥が深い。祖父・一郎元首相がフリーメイソンだった縁もうまく使うとすれば(本人も?)、結構したたかな手法が期待できる。
 ただ、強すぎる鳩山首相というのもどうかと思うので、案外、小沢グループとけん制関係にあるぐらいがちょうどいいのかもしれない。自民党がそうやって、自身の暴走を防いできたように。
 

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