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憧れは自殺への道? ~人のいのちを守るために

 自殺の理由は、本人にしか聞けないから真相がわからない。
 ただ、推測することはできる。

 十数年前に死んだ女性(長女)の妹(次女)の話では、お父さんは妹(三女)を可愛いがりすぎたからだという。3年ほど前に死んだ友人は、仕事もだめになり嫁も逃げたキツイ時期に「兄さんより…」と優秀な兄と張り合ってた姿を思い出す。
 身近にいる憧れの存在から、自らの姿が程遠くてどうしようもないと思った究極が、自殺なのかもしれない。私がそうならなかった面で親に有り余る感謝があるのだが、それはあとで書く。

 「いのちを守る」
 このフレーズで、1月29日の鳩山首相施政方針演説が話題になっている。

 第174回国会における鳩山内閣総理大臣施政方針演説…首相官邸

 さすがは非自民党政権といった希望をもてる内容で、松井孝治官房副長官が草稿執筆、本職の演出家でもある内閣参与・平田オリザ氏が演出という。
 が、このブログの趣旨はあくまで「国に頼らずやれること」なので、演説の分析が主目的ではない。関連して思いついたこと、一人ひとりの意識の変換で、守れるいのちを取り上げたい。

 というわけで、この演説で一切語られなかった要素で考えてみる。

 通じていえることは、外で決められた「憧れ」に近づけなくてもいいんだよ、アカンでもええんやで。と肯定する考え方を持つ姿勢である。多くの大企業社員を自死に追いやった、反目標管理の思考だ。

 ただし、差し迫った方々を救う策ではない。社会条件で追い詰められる人が未然に減るように、発想の転換を中長期的に進めていこうという趣旨である。


 経済…借金原因の自殺について
   →自己破産の肯定。「憧れ」を追って借金しない生き方になるようフォロー
    #孫正義氏のように、借金をうまく続ける才能はなかなかいないもの
    #そうなる前に、わが父は個人事業主を止めている…
    →これによる、間接的な金融業者の自殺は…すんません。。

 経営…売上高(特に国内)増大よりも・・・
   →市場が減ってるのに売上高増を求めれば、営業職が追い詰められる。
    →業績が悪化しているなら、営業職の基本給を減らす代わりに、
      経営資源が維持できる数値を超えれば、出来高の対象とする。
      (儲からない時勢を工夫で乗り切ることを楽しむ発想=過程重視)

 経営…突飛な発想を許す環境の整備
   →「あれをやりたい憧れ」を発散すれば、自殺は減る。
   →前の記事の通り、景気拡大には誰でも利点がわかる革新が必要。

 雇用…大企業幹部のほうがよほどキツイ生活だとばらしてしまう。
   →実は不労所得なんてほとんどない事実を知る。
   →だったらオレは万年ヒラでいいやの精神。
    →で、使える休暇は全て使い、
     大企業社員なら発注先委託先を減らさぬ働き方を心がけ、
     いわゆるワークシェアリングで、無収入者を減らす方向へ
     →貧乏のよさを浸透…難しいかな。

 教育…何気もなしに文系大学に行くぐらいなら、職業訓練へ
   →大学に行けなければダメ発想が、自殺に追い込む。
   →上項の通り、エリート的職業の華やかさだけでなく、苦しさも広めて、
    進路選択時のバイアスを平準化するよう努める。
   →さらに、職人系の楽しい生活が広まればさらによし。
    =私自身、職人の父のおかげで、余計な憧れを持たずに助かっている。
      古稀が近づきつつも、今も週五以上働き、週一で野球。晩は酒と読書。

 衣食…古着でよし、ユニクロでよし、弁当でよし、外食は餃子の王将でよし。
   →直接の自殺原因にはならないだろうが、普段の質素は心身を休める。

 住まい…持ち家主義を捨てる。借家か、親族宅への寄生で十分
   →デフレ下では、お金の価値が減らずローン返済が困難
   →よほど新築が欲しければ、水周りを母屋に頼る離れ建築も


 上記の発想は、20代では勝手に浸透している話ばかりなので、実は近藤自身、先行きについてはそこまで心配していない。もちろん、ネットでの人脈トラブル、あるいは嗜好の多様化による個々のコミュニケーション孤立については、より重くなるかもしれない。だが、それ以上に、数字や立場で示される夢への憧れが破られたといって、自殺しようとする若者は大きく減っていくはずだ。
 そう、幸いにして、彼らはあの奇跡的な経済成長を知らない。足るを知り、いくら親世代が叫ぼうと、無理な憧れを持たないのだ。昭和の残骸は日増しに減っている。

 というわけで、昭和型の自殺防止については、今の若者に見習えば良い。
 実は、ドメスティックバイオレンスや虐待対策にもなると思っている。憧れと自分との乖離、すなわち自信のなさが原因であることは自殺と同じだから、いかに「それでいいんだ」と周りが認めてやるかが肝要だ。
 賢い親、聡い妻・あるいは夫はわかっている。家事が出来なかったり、仕事や勉強が出来なかったりする家族を、「それでもいい」と思うやさしさを持ち合わせている。共通して叱るべきなのは倫理や人道の類であり、個々の得意不得意をあげつらうのは下の下だ。

 この点は母に感謝している。
 父の持ち家に建て替えまでやってローン完了とくれば、昭和的にも勝ち組だろう。今でも、ワーキングウーマンの名残りで還暦過ぎた今でもブラインドタッチが可能ぐらいに頭が冴えている。となれば、30代女性からしても「憧れ」かもしれない。
 だが、あくまで母が労力と資金の方向を絞り込んだからに過ぎない。ほかに憧れを抱かず華やかな目標を持たず、足るを知っての結果である。子どもの私が「○○君が持ってるから買ってくれ」と騒いでも、父相手と同様にしっかり睨みつけてきた。「ウチはウチ、ヨソはヨソ」精神だ。

 どうか、憧れの姿を無差別に強いる習慣がなくなってほしい。
 私も日々努力して、「それでいいんだよ」としているつもりだが、弁が立ったり声の大きい相手にはどうしても厳しく接してしまう。
 声の大きさにかかわらず、理想と今の自分は大きくかけ離れている!と自己否定に陥っている人は回りにたくさんいる。私だってそうだ。
 
 その時は「それでいいんだ」と言ってやる。出来る範囲での協力を約束した上で、個性にあった別の生活モデルを提示すればいい。世間一般の共通ルールを尊重した、良い具合の多様化認知が自殺を減らすだろう。

 みんなで話そう、「ウチはウチ、ヨソはヨソ」と。
 
 参考:
  月別自殺者数の推移、都道府県別の自殺者数、自殺死亡率(平成21年8月)…内閣府自殺対策サイト
  自殺対策基本法と自殺対策100日プラン…志村建世のブログ
  自殺について…細々と彫りつける(後半部分に注目です)
  自殺対策に関するTweet(3)…てっちゃんの生きづらさオンライン@jugem

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