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外国人参政権に反対する理由を考えてみた。(ある学生との会話から)

 この問題については感情的な意見が目立ちやすい。
 グローバル志向なら「国籍など関係ない!」、市民活動家なら「同じ地域に住んでいるのになぜだ!」、日本人の枠を厳しくする保守派なら「三国人(あえてこの表現をつかいます)に何がわかるか!」などなど。
 ほとんどが、在日韓国人に乗っ取られるだの、在日中国人に乗っ取られるだの、そういった話になる。(在日米軍関係者各位が、基地の外に住んだ場合も対象になることをお忘れなく)

 さらに、子ども手当の在日外国人支給案まで出てきた。ここまで来ると、政府・民主党が別の重要問題から目をそらすためにやっているのか?とさえ思ってしまう。

 昨年の暮れ、あるイベントの終りに話した学生とのやり取りを思い出しながら書いてみる。

学生「私外国人参政権に賛成です」

こんだぃ「何で、そう思うのかな?」

学生「日本に住んでいる人だから」

こん「だけど、選挙で決めた政治家が結果を出すのは、未来の話だよね。」

学生「確かにそうですが。」

こん「外国人は日本国籍を持たない以上、今後もその地域に住み続ける、あるいは責任を持つといった担保が少ない。1、2年で帰国しかねない人までもが選挙権を持ってしまうと、その時の気分や帰国先の利益だけで投票する可能性は高くなるだろうから。

学生「でも、日本政府や自治体に税金を払っている外国人の権利はどうなるんですか?」

こん「税金を払っている以上、応分の行政サービスは受けて当然だと思う。もちろん日本国籍保有者と同等の。」

学生「そのサービスへの不満や意見はどうするんですか?」

こん「将来も続くサービスでなければ意見を尊重する仕組みは必要。選挙以外の手段で行政に声を伝えれば良い。だが、10年20年先までをも影響し得る参政権は違う。選挙などの立法への参加は権利というより、『未来も住み続ける覚悟がある人が持つ責任』として考えたほうがいい。その証拠として扱われる代表が国籍であり、代わるものがあれば別でもよい。

学生「なるほど、立法と行政は違いますよね…参考になりました。」

こん「こちらこそ、ありがとう」

 学生は思いのほか、納得した顔で去っていった。


 選挙権を持つ条件は、未来に対しても責任を持つ覚悟があることだ。

 『私は日本国籍を持ちませんが、死ぬまでの大半の時間を日本に住み過ごします。税金を払い、選挙結果に責任を負います。なんだったら、永住権剥奪や強制退去も辞しません。』ぐらいの法的拘束をも伴う宣言があれば、外国人参政権はありだろう。
 あるいは選挙のための転入をさせないように、5年以上連続して居住実績がある場合しか選挙権が発生しないとか、そういった規制も考えられる。もちろん、日本国籍保有者を含めて。 →”外国人参政権”許容説提唱者が自説を撤回「付与法案は憲法違反。最大限に危険な法律」

 でも、以上の規制を実施するには相当の困難が伴うだろう。
 ということで、私の意見は「条件つき反対」とでもしておく。

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コメント

私もこの問題については、いろいろと考えました。
配偶者が外国籍ですが、私の答えも条件付反対。
永住権取得者&10年以上の在留実績&今後も在留する可能性が
極めて高い者(日本人配偶者の存在等)が最低条件だと考えます。
有権者に年齢制限があるのと同じく。

子供手当て在日支給案については反対です。
素人でも一瞬にしてあげられる懸念材料があるからです。
全ての国が該当するわけではないですが、行政と民間人間の
日常的な手続き等でさえも賄賂が横行している国の出身の場合、
賄賂さえ支払えば、存在しないはずの子供を書類上子供にできる
可能性もあるからです。
つまり、不労収入となる「子供手当て」欲しさに日本へ何としてでもやってくる
(入国に必要な書類だって偽造可能)輩が増えること間違いないわけです。
そんな外国人労働者が増えたらどうなるか。
赤字が増えるだけでなく、治安も益々悪化するでしょう。

そんなわけで、安易に権利を与えることには反対。
それに伴う義務を果たしている人間に対しては、公正妥当な対応を
すべきだとは思いますが。

投稿: BAKAKO | 2010/03/18 12:35

>BAKAKOさん

BAKAKOさんの立場からのご意見・ご賛同、全く感謝です。

例えば「外国人」というだけで犯罪の温床と決め付ける輩には、
「良心ある外国人を無視された上でのご意見でしょうか?」と問いたくなる。

良心を判別する確実な方法はなくとも、
外国人自身から責任感覚や覚悟を示す方法は思います。
それが、国籍を得て日本人になることであったり、
準ずるものとして「永住権」の取得とか、
おっしゃるような「日本国籍を持つ配偶者」の存在だったりします。

まだ、私が学生のころ(1990年代)ぐらいは、
権利や権限には責任や義務が伴う、といった通念があったように思いますが、
この10年ほど、「権利の享受」のみを押し出す風潮が目立っているように感じます。

様々な公民権や福利厚生の類は元々保障されていた権利ではなく、
一つ一つに理由があるはずです。
その辺りを忘れて議論されているわけではないのでしょうが、
疑問に思わされることが多いこの頃です。

投稿: こんだぃ=筆者 | 2010/03/19 12:58

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