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対人地雷禁止条約…反対派も別目線だと賛成に回れるのでは?

 かのアメリカに対人地雷禁止条約を批准させよう!キャンペーンが始まっている。

 #banminesusa …Human Rights Watch

 Facebookなり、Twitterなりで、自らのプロフィール写真欄を専用のアイコンやアバターに変えたり、ハッシュタグ"#banminesusa"を含めたコメントを言って、機運を盛り上がらせてくれという趣旨だ。

 私は賛成だ。
 
 で、反対派は考え方変えたら楽かもよ…ということを、Twitterで書こうと思ったがやめた。
 「軍国主義者」と勘違いされそうでバカバカしいからだ。私の拙い表現力だと140字程度ではカバーしきれない。

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 以下、「非武装中立」が絶対とおっしゃる方などは読まれないことをお勧めする。どうせ素人の遠吠えなんだから、無視していただければいいのだが、そうはいかないことが多い。

 別に凝っているわけではないが、あえてアバターコース(セミナーのほうです)の手法で表現すると、「自分の心の中でつぶやいてください。その人も自分の都合がいいように周りが変わって欲しいと思っている。」
 そう。自分の思うように変わってくれなければ、暴力を使うぞって輩はゼロにはならない。「なりたい自分」のために、周りに要求を出した究極の結末は戦争だ。

 というわけで、こんなサイトを目にした。

 「対人地雷禁止条約の欺瞞」

我が国の特徴は四方を海に囲まれているということに尽きるだろう。これは何を意味しているか?
「敵が攻めてきずらい、天然の防衛線ということじゃないの?」そう思っている人が多いのは嘆かわしい限りだ。
四方が海、ということはどこからでも容易に攻め入ることが出来るということなのだ。そして防御側は敵がどこから攻めてくるかわからないから、きわめて守りにくい。
攻めやすく守り難い、それが我が国の特徴なのだ。

ではどのような手段を取ることが、国防上有効だろうか?それは敵の上陸を妨害して少しでも時間稼ぎをするということだ。
敵の上陸地点が予測不可能な以上、兵力は分散配置せざるをえない。しかしそれでは各地点の兵力は薄くなり、容易に突破されてしまうだろう。
そこで何らかの方法によって少数でも敵上陸を妨害、味方の増援が来るまで粘るという戦術を取らざるをえない。
その「何らかの方法」というのが、地雷の埋設なのである。

 地雷を海岸線にばら撒いて置き、上陸を妨げる作戦を具体的に言うと、
 
 1.敵国が攻めてくる気配が来た時に、上陸しそうな地点に地雷を敷設
 2.あらかじめ、上陸しそうな地点に地雷を敷設

 …どっちにしても有効性は低いのではないだろうか。
 
 地雷埋設は、味方には場所がわかって、敵はわからないことが必須だ。
 1.の場合、上陸しそうな地点全てにばら撒くとしても、肝心の「地雷敷設地域告知」または「海岸線からの日本国民撤退」までの時間が足りない。仮にやれたとしても、日本のような情報通信網が発達した地域では、ある程度敵にばれてしまう。米国大使館の要求事項そのままにしゃべる政治家や、中国に頭を下げる官僚その他が結構いるわが国では、どっちにしても無効だろう。スパイは結構いる。
 2.は論外。場所はともかく埋設していること自体がばれただけで、パラシュート降下なりなんなりで、海岸線揚陸以外の攻撃を仕掛けてくるのは自明である。なにより、使用できる海岸線が減らせば、島国日本の生活圏を頭から小さくすることになり、もったいない。

 安全保障、軍事の専門家なら、おそらく別手段を考えるはずだ。

 例えば、機雷がある。→ウィキペディアの記述へ
 早い話が、(大型)船舶向けの地雷、いや水雷だ。
 ゴムボートやそこらで触れるものではないから、仮に触れて船が沈没した場合でも、助かるチャンスがある。つまり、組織的な戦闘力を奪うのが目的であり、直接に人間の生活能力を奪う武器ではない。

 日露戦争以前のように、船舶が沈没に向った時は救助を差し伸べるなど、武士道、騎士道的な動きをとれば、国の違いに関わらず失う命は最小限にとどめられる。


 日本における対人地雷条約の批准は、当時の外務大臣・小渕恵三元首相が尽力した。反対に回った多くが、防衛庁ではなく外務官僚だったことを思うと、やはりアメリカと違う外交方針に恐怖を覚えたのだろう。

 反対に回ると殺される?という恐怖は同情できる。私だって怖い。
 実際、対人地雷条約以前にも離米的と思われる外交を行った政治家は、大規模に訴追されたり命を落としている。まず田中角栄のロッキード事件訴追。外相としての日中国交回復だけでなく、首相として環太平洋構想も唱えた大平正芳は、自ら解散を決した選挙期間中に急死した。たとえ背後に何もなかったとしても、この一致は政治家や官僚たちを震え上がらせるに充分である。
 そして、小渕首相自身も人為的ミスが疑われる形で世を去った。しかも、大平首相の死を見取った医師の下で… 小渕病状進行ほぼ判明!朝日13夕、14朝の甘さを批判する!

 だからこそ、怖い目に会う可能性が少ない、一般人各位が声を張り上げておくのが有効だ。ドライな態度も組み合わせていけば、もっといい。

 我々日本は対人地雷を使わない安全保障を考えられる。だから同盟国でしかも技術力がもっと高いあなた方、アメリカ合衆国なら対策がとれて当然だと。

 というわけで、英訳よろしく。

【参考】
 のび太がジャイアンを「抑止」するには? 抑止の種類 …リアリズムと防衛を学ぶ

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コメント

トラックバックありがとうございます。「リアリズムと防衛を学ぶ」の暁です。

人道の実現を軍事的合理性との兼ね合いを考慮したうえで考えておられ、興味深く拝読いたしました。

ただ地雷の戦術的な役割について多少の誤解がおありなのでは、とお見受けします。その点を是正されれば、さらに論理が確固たるものになるのではないでしょうか。

「埋設地点が分からないことが肝心…」以下の部分について。埋設地が敵に分かれば迂回されるため無意味になる、という点ですが、地雷の意義をいささか誤解していらっしゃるのでは、と思います。

地雷埋設の主な目的は、相手を殺傷するにはありません。相手の移動を制約することです。よって迂回されたからといって地雷の効果が無くなるわけではありません。迂回を強制するということが、まさに効果そのものなのです。

記事中にある、水際防御を例にとれば、こうです。地雷を使用しないなら全ての上陸適地に大規模な兵力を配備して守らねばなりません。それには膨大な兵力を必要とします。しかし地雷によって上陸適地のいくらかを使用困難にするならば(実際には地雷だけでそこまでするのは困難ですが)、守るべき上陸適地を限定できます。

万が一にも上陸そのものを断念させ、ヘリ等による降着侵攻に経路を限定させられるなら、敵の投入兵力はものすごく減りますから、対処は格段に楽になります(実際には地雷だけで上陸断念、なんていう効果は期待できず、除去強制による時間稼ぎがせいぜいでしょうが)。

以上のことから、迂回させるから無意味、ということにはならないです。それどころか迂回または除去を強制し、相手の移動をある程度制約することが、地雷の最も重要な意義です。

ちなみに本文中にあるような上陸適地の封鎖は、日本の場合なら主に「水際地雷」が使用されますので、そもそも対人地雷とは余り関係ない話ではあります。

長文のコメントを失礼いたしました。

投稿: 暁太郎 | 2010/03/12 20:21

>暁太郎さん

ご指摘ありがとうございます。
埋設場所がわかっても効果があるとのこと。
実は、書き終えてしばらくして、その矛盾には気づいていました。
が、あえて放っておいたほうが話題になるかと、
面倒くささも助けになって、このままにした次第です。

軍事的な意味合いを外せば、わが国による対人地雷禁止条約への活動は、
まさに命がけの、米国への規制だったと思います。
そこで、人に直接触れないような海中敷設の「機雷」を
矛盾しないような上陸妨害策として書いてみたまでです。
もし「水際地雷」が対人性ではないのなら、採用していくのはありだと思います。

…というか、水際地雷って機雷の一種なんですね。
なるほど。

参考:
94式水際地雷敷設装置…陸上自衛隊
http://www.mod.go.jp/gsdf/equipment/ee/2_2.html

週刊海岸線防御兵器「水際地雷」と反対運動…週刊オブイェクト
http://obiekt.seesaa.net/article/100661211.html

投稿: こんだぃ=筆者 | 2010/03/19 12:53

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