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滅び行くテレビ、AKB、社縁。浮かび上がるSKE48?

 大人も子どもも、遊びの時間が大切である。親しい人と話したり、体を動かしてみたり、ぼーっとしていたり、その過ごし方は千差万別だ。私の場合、「話す」「動く」「観る・読む」の3つに分類したとして、「観る・読む」の手段としてのテレビは、2割に満たないといったところか。
 そのほとんどは深夜バラエティであり、ついに24時間テレビを一切観なかったことを後で気づくぐらいに、ゴールデンタイムの番組は見ない。たまにスポーツは観るが、韓流は観たことがない。

 子どもの頃いや高校生ぐらいまでは、普通にテレビが好きだった。
 いつからそうなったのだろう。

 私自身はゴールデンタイムに全く自宅に居ないわけではなく、HDDレコーダーに録画だってできる。
 社会統計などみなくともわかるが、20~30代の特に男性は7,8時に帰宅する日が少なく、自宅に居てもネットや携帯で情報源をまかなえてしまう。するとテレビ局は、観る確率が高いであろう女性(特に専業主婦)や子ども、ご年配をターゲットにしてきて、ファミリーものや動物・子どもが登場する番組を持ってくる。余計に私向きのものが少なくなっていき、観る気までもが減っていく。(私にとっての例外はネプリーグぐらいかな…)

 内容はどうあれ生活習慣の変化や別メディアの出現でテレビを見る人が減れば、その分だけ広告収入は減る。インターネットの広告売り上げはすでに新聞を抜いており、テレビの5割に迫っている。ここまでくれば、制作費削減の名の元に行われる下請けイジメではまかないきれなくなり、韓国政府までもが推してくる安い韓流ドラマやアーティストに手を出すのは当然である。

 まさしく、テレビの需要は縮小スパイラルが続いている。
 おまけに頼みとする高齢者の相当数が地デジ化でテレビ離れとくれば、さすがに高給が続くフジテレビ社員とて、相対評価でしかない視聴率1位に安穏とはしていられない。


 フジテレビと縁が薄いのが意外にもAKB48だ。フジは自前でアイドリング!プロジェクトをやっているせいか、AKB48に冠番組を持たせない。が、AKB自体もいよいよ下り坂が近づいてきた。不人気時代を知らないメンバーが多数を占めるようになった結果、内部統制というか情報統制にほころびがみられつつある。
 また、エースとされる前田敦子についても、真摯さは伝わるが、力不足な立場ばかりを与えられて消耗戦を強いられているようにみえる。電通の担当者が「昭和のガンバリズム」を最後に体現したいのだろうかと思うぐらいに、作られた感がしてならない。

 私見ながら、48グループでは、名古屋のSKE48(のメンバー)が生き残りやすいと予想している。
 東海三県という、地元びいきが強い風土に本拠を置いており、地域芸能活動が続けやすい。それ以上に、高学歴層が多いせいか、つまらない言葉の間違いなども少なく、受け答えがしっかりしたメンバーが多い。平田璃香子、高柳明音などは、東京AKBで同じ立場にある高橋みなみや秋元才加以上の安定感があり、面白味や派手さでは負けるかもしれないが、生活感やもてなす丁寧さがあり、安心して見ていられる。きらびやかなスターというよりは持続可能なタレントとして評価できる。

 また全体としても、素人目にみてもダンスの動きが良く、売り込みが激化するK-POPに対抗しうるかもしれない。事実、今年からレーベルをエイベックスに移しており、EXILEなどと並んでJ-POPの一翼を担う可能性が出てきている。(親会社がパチンコメーカーKYORAKUであることも、韓国などへの進出をやりやすくしているのだろう。実際、日本のアイドルとして初めて韓国のテレビ局に生放送出演した実績を既に持っている。)
 あと、付け焼刃的な視点だが、"文明の辺境"日本では、アジア風は関西まで、アメリカンナイズは関東までというように、東西の影響が半々に分かれている。その二つの境界線を作っているのが名古屋など東海地域の排他性≒独自性といえ、東西からの衝撃を緩和して、日本全体の独自性を保つ役割を果たしてきたように思う。トヨタやホンダに限らず、経済成長期を「無責任キャラ」で押し通した植木等も、土着世界を好む堤幸彦も同地域の出身というのは納得がいく。


 そこで、島田紳助の電撃引退があった。これは、テレビの衰亡を象徴する。
 理由とされた暴力団との付き合い(戦前は普通だった)は、昭和以来の芸能システムに十分影響してきた。同氏の存在の大きさと合わせて、業界には強い影響を及ぼすだろう。長年の下請け・芸能プロ任せと高給慣れで、テレビ局自体の製作能力が落ちている所に、頼るべきものが一気に減ってしまった。テレビの縮小スパイラルはより加速するはずだ。

 淀みない話術やM-1グランプリでサンドウィッチマンを発掘した点などは尊敬するが、支配的な態度や今の紳助ファミリーとされる面々は触れる気にもなれない。ヘキサゴンも以前の記事からしばらくして見なくなってしまった。タレントのそれぞれに、「大企業に務めたから安心!」みたいな雰囲気が漂っており、紳助社長(組長?)の機嫌をとる態度がみえてきた途端に、M-1以外の同氏出演番組を自然と見なくなっていた。

 やはり、どこかの大企業内部を見るようで嫌だったのかもしれない。「ここに務めて居れば大丈夫」みたいな暗黙の了解を共有して、勤務先が同じというだけでプライベートでも交流を暖める姿は、昭和の成長期に発展した『社縁』にそっくりだ。
 もちろん、社縁を深めること自体は良いことである。ただし、(ほぼ盲目的に)生業の存廃を会社に委ねている以上、構成員独自の判断力を衰えさせる副作用は否めず、紳助ファミリーだけでなく、先述のテレビ局社員、そしてAKB48の後期加入メンバーについても同じ嫌いがあるだろう。そんなメンバーの安心感?を尻目に、創業者(親分?)たる島田紳助は悩んでいたのだろうが、結果的に開放された。


 一方のSKE48は、加入期ごとの上下関係が芸人や大学生並みにはっきりしている。先述の高柳明音は今年で二十歳になるが、中学生ながら一期先輩にあたる松井珠理奈を「さん」づけで呼ぶ。(ただし、行為を注意することはあるようだ)すでに大卒の秦佐和子あたりも同様らしい。一見、気持ち悪さを感じさせるが、裏返せばぬるい意味での「社縁」に陥っていない証拠である。

 最新のシングルは40万部を超えたという。非東京系アイドルが勢力を持つことは、いわゆる地域主権にも繋がる話で喜ばしい。父方で名古屋や三河に繋がる私としても、応援を続けたい。

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