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大阪都構想をめぐる状況について、最近気づいたことまとめ。

ざくっとまとめから。

1)橋下氏の市長権限を生かしたケンカ上手と、反対派の工夫不足
2)外部ほど「改革改革!」といい、うんざりする大阪市民は反対傾向へ?
3)そういえば、橋下氏の大阪自慢を耳にした覚えがない

1)橋下氏の市長権限を生かしたケンカ上手と、反対派の工夫不足

私も最近までは「対案を出さんヤツは卑怯や」と思っていたのですが、国政と地方では勝手が違うようです。
議員の中から選ばれる首相に対して、直接選挙で就任する知事や市町村長。後者が議会と比較して尊重されるのは当然で、地方自治法でも、普通地方公共団体の長(以下、首長)に強大な権限が与えられています。議会の制約なしにできる規則制定権や専決処分、全ての職員の任命権、そして予算提案権に調整権、全ての執行権・・・
何より条例案などを作る際は、公務員をスタッフ代わりに使えます。社長には逆らえないですよね。大阪市職員のみなさまに感謝。

いっぽうの地方議員は秘書がいることすらなく(もちろん国会議員のような公費負担はありません)、ゼロから立法はかなり難しいようです。予算の減額・執行停止や条例修正の面で暴走を止める役回りに徹しているのが実情と聞きます。
このあたりの事情を利用して、市長権限をフル活用した橋下氏は、内容は別としてケンカ上手と言わねばなりません。議会が反対ばかりしている印象を広めれば、自らがヒーローになれる。で、ある若手の維新市議は「話にならない」と公言する始末。だったら議員になるなよ!と思われる暴言が許される空気作りに成功しています。

であれば、都構想反対派は、党の中央(特に自民公明両党)に何を言われようと、反対活動に限らず連合軍で政策立案スタッフを抱えるなどの工夫ができたはずです(やってたりする?)。このままでは「卑怯」論理が一人歩きします。ましてや大阪市外の方々には・・・

ご参考:首長の「執行権」の法的範囲について(草間剛氏)・・・ちょっと古いですが、状況は大して変りません。 

2)外部ほど「改革改革!」といい、うんざりする大阪市民は反対傾向へ?

4月の世論調査によると、大阪市内でも都構想賛成派が多いのは、北区・淀川区など余所者が多い地域でした。構想を支持する学者にも関東など関西以外が目立つと言います。感覚的なものですが、大阪市出身で他に住んでいる方の「これ以上悪くならないなら、やったらええやん」的発言が、より賛成票を減らしているかもしれません。「出て行ったオマエに何がわかるねん!」当然の心境ですね。

3)そういえば、橋下さんの大阪自慢を耳にした覚えがない

これは単純な気づきです。大阪市による都構想もとい特別区設置協定書について説明パンフレットが全市に配布されているのですが、2ページ目から橋下市長のご見解が書かれています。都区に【大都市戦略の必要性】の章が秀逸です。
『私は、小学校4年生まで東京に住んでいました。その頃に比べると、現在の東京の発展ぶりには、目をみはるものがあります。』にはじまり、『一方、大阪はどうでしょうか。大阪には、50年先の将来を見据えた、大阪全体の発展を感じさせる計画がありません。』との段落に続く。あくまで、東京との比較、コンプレックスを素直に表される態度は、引き続き好感がもてます。

しかしながら、「大阪のいい所を伸ばそう」とは書いていないんですね。「大阪は大阪らしく」の発想はさらに見当たらない。
確かに悪い所は数え切れないぐらいあり、「これ以上悪うならん」という、暗黒時代の阪神タイガースを見る目になってしまうのはわかりまが、民間団体でしかないタイガースと大阪市・府を一緒にするのは、まさにアホのやることです。

以上、”大阪都構想”の中身は別にして、私なりの感想をまとめてみました。

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