67歳の父は、生活スタイルが30年以上変わらない。
当然、それ以外の生活スタイルを私は知らない。
平日は晩飯晩酌の後で昼寝して、覚めれば小説などを読む。休日は野球をするか、母の買出しに連行される日々を送っている。
私が実家を出てから変わったことと言えば、昼が外食ではなく弁当になったことぐらいだろうか。
その父が、
「あれは良えヤツや、人柄がわかるわ」
と推奨する芸人が陣内智則だ。
最近、テレビを見る機会が増えていて、遅まきながら時効警察とクイズ!ヘキサゴンⅡにはまっている。
勢いあまって二つとも携帯サイトの利用登録をしてしまい、ヘキサゴンⅡでは出場者の席順を決める予選ペーパーテストの回答までやってみた。(公開されてる問題を全部やってしまった・笑)
過去2回OA分の成績は、50点満点で下記の通りだ。
7月29日OA分 44点(1位タイ、1位はラサール石井)
8月 1日OA分 46点(1位タイ、1位は山本モナ)
仮に俺が参加していたら、名前順で席は1番手扱いになるだろう。
って、これは自慢か?
ハイ、自慢です。
我ながら品性が低い。。
…いや違う、重要なことがある。
教養や雑学に長けようが、俺のようにくすぶってる奴は多いのだから、
知識・教養なんてクソくらえ!
と、皆様に声を上げて言いたいのだ。
だいたい、知識が豊富なだけでは面白みがない。
普通に知識教養を競うアタック25だって、
児玉清さんの味があるから楽しい。
そう、ヘキサゴンⅡの面白さはペーパーテスト下位の芸能人で支えられている。
この番組で要求されるのは、少数のテスト上位芸能人(上記2人のほか、麻木久仁子、眞鍋かをりなど)と下位芸能人のボケ回答の対比である。
が、8月1日の陣内智則は、24人中14位と「中位」だった。
中位というのは「おいしくない」位置である。
天然の大ボケもなく、あざやかな解答で感心されるケースも少ない。
が、この日はスペシャル版だったので、下位半数の12名が参加できる、
「おいしいクイズ」なる企画が行われた。
3チームそれぞれのペーパーテスト下位4人(つまり全体で13位以下)の参加者がミックスジュースの具を選び、残る各チーム上位の4人はただ飲む側に回る。
選んだ4種類の具を牛乳ベースで混ぜたミックスジュースを8人全員がそれぞれ10秒以内で飲み干せば、10点。飲み終えた全員がいっせいに「おいしい」と言えれば50点というものだ。
一見、簡単にみえるが、下位4人は全て漢字で書かれたカードで具を選ばねばならない。
上位4人は具を選ぶシーンをモニターで見せられ、ハラハラしながら待たされることになる。
念のため、ペーパーテスト順位とチーム編成の関係を示しておく。
黄色 | 1位 | 6位 | 7位 | 12位 | 13位 | 18位 | 19位 | 24位 |
緑色 | 2位 | 5位 | 8位 | 11位 | 14位 | 17位 | 20位 | 23位 |
ピンク | 3位 | 4位 | 9位 | 10位 | 15位 | 16位 | 21位 | 22位 |
まず、黄色チームの選択から。
「牛蒡(ゴボウ)入れろ!」とどやされたゴボウ、いや麒麟の田村裕(13位)は、無難に『桜桃(さくらんぼ)』を選択。が、次のつるの剛士(18位)は「栄養がありそうだから」と『栄螺(さざえ)』を選んでしまう。[ここで、山本モナ(1位)の悲鳴]
その後、スザンヌ(19位)が「字の色がいいから」と『韮(にら)』、最下位24位の若槻千夏が「桃だろう」と『胡桃(くるみ)』を選択した。
当然、あまりにマズくて、若槻千夏がコップに飲み戻した所で終了。
先に挑戦した上位組が飲まされ損になるからと、島田紳助が残る下位3人に飲ませたところ、さすがは極貧経験者、田村裕だけはさらり飲み干して、「ぜんぜん余裕」といつものゴボウ顔で平然と言ってのけた。
”裕”は裕福ではなく、余裕の”裕”らしい。
続く緑色チーム。
ここで本題の陣内智則(14位)から選択開始となる。
彼はさっそく出題の傾向を見渡した。
「これは檸檬(レモン)でしょ、苺(イチゴ)は…多分置いてる方が、これはわかるでしょう。」
その始終をみた島田紳助がいたく感心した。
「陣内賢いな。(テスト下位である)後のヤツのために(漢字が読みやすい)イチゴを置いてやろうと。これは、紀香を落としたワザやね。」
俺も感心した。
全体や前後の関係を常に考えてしまえる、陣内の天性に感心した。
最終的に陣内が選んだ具材は「無花果(イチジク)」。
俺は読めなかった(汗)
結果として、「無花果(イチジク)」「心太(ところてん)」「練乳」「鳳梨(パイナップル)」 のミックスジュースを飲み干せた緑色チームだけが得点した。
後の3人はレモンやイチゴを残した陣内の気配りを無視した選択ではあったが。。
なるトモ!の司会しかり、後輩芸人からの慕われぶりしかり、彼は天然の気遣いで人を和やかにする。
和やかな空気を生み出したところでネタをやるから、じわりしっかりとうける。
全体視はできるけど、ここまでサッサと対応できるのは・・・
ああ、俺にはできひんなあ。
と、また『追いつけない』気分に浸っている。
ちゅうか・・・
「無花果」読め無んだ・・・
「鳳梨」も読めんかったけど。
…
以下、余談。
私と同じくテスト46点獲得の山本モナは、今やバラエティクイズ番組でサザエ入りジュースを飲まされている。本来なら、さらにキャリアを積んで先日の参院選特番でメインを張っていたことだろう。
知識・教養の蓄積と人生の対処は全く別の問題といえ、彼女はその好例だ。
もっとも、「モナちゃん」と呼べる今のほうが好きだけど(笑)
そう、彼女は、
知識ではなく、知恵で危機をプラスに変えた好例でもある。
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