環境問題・自然

環境と就職について(企業の環境担当とは…学生・若手社会人向け)

 「「環境」就職・進路相談会」に、私が関わっていることは何度となく書いてきている。関わり始めのころは、学生時に環境系活動と付き合った縁を頼りにしていただけで、本業では環境の小さい"ょ"の字も見当たらないような立場にいた。
 それが今となっては、社名や業界こそ伏せるが、一応は上場企業の環境担当になっている。自分から望んだわけではない。自然とそうなっただけだ。

 私のように一般企業のCSR部署で働きたいとか、環境部門に属したいという学生がいるが、あえて言う。

 「環境」を掲げる企業・団体で勤めるか、自ら起業するのが近道である。

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孫たちが創る「持続可能社会」~『おじいちゃん、それ恥ずかしいよ』

 先日あった国連大学での地球サミット1年前イベント
 マエキタミヤコさんの”「転向」を喜ぶ気持ち”へシフトしようとの呼びかけが印象に残った。

 これを私なりに説明すると、大量消費・経済成長依存型の生活から、持続可能・自然優先型の生活への「転向」を示している。
 シフトの対象となる方の中心は、物心がついてからずっと成長期のままで中年を迎えた、50代から60代、1940~1950年代生まれの先輩にあたる。例外の時代を当然として過ごした世代だ。

 ”三つ子の魂百まで”の故事にもあるように、染み付いた習慣は変え難い。
 ましてや、敗戦後の消費バンザイ社会は、先輩方が自ら望んだものではないわけで、責任を追及できるわけでもない。

 ならば、どうやって生活スタイルなどを変えてもらうか。
 

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今年も「環境」就職・進路相談会(12/4、12/11)…就活系イベントのお知らせ

 今年もこの時期がやってまいりましたので、簡単に案内させていただきます。

 最近、なぜか大学4年生と話す機会が多かったのですが、共通して見られるのは「就活疲れ」です。

 日本人の国民性かもしれませんが、情報に煽られやすい。
 一人でも300社もエントリーしている学生がいれば、周りもやりだす。より過当競争になるのは目に見えているのに、スパイラルが続きます。

 一方で、若年正社員における「社内失業」、「社内ニート」との話も聞きます。
 社内失業、社内ニートはなぜ急増したのか
 大きな会社であっても、ITの進展と近づく市場拡大の限界(発展途上国を含めて!)の両方が影響しているのか、仕事を増やせない現状は多々見られます。

 ただ、『内定ほしい!』では面白くない。

 納得ある未来のためにも、まずは働き手個人の話を聞いてみませんか?
 企業団体主催ではない、生の声を。

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5月29日 環境系就活ワークショップ&交流会(東京都品川区)

現役学生諸君にどれだけ読まれているかはわからないけど、告知します。
社会人の参加も歓迎で、こちらは、私・こんだぃまでご相談ください。

◆◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◇◆◇◆
◆◇◆ ”大学2・3年生向け”就職講座!!
◇◆
◆   ★ ワークショップ & 交流会 ★

    5/29(土)14:00~19:00 @東京(品川)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆◇◆

「ビジネスのエコ」」「学生のエコ」の違いをテーマに、少人数で中身の濃い「ワークショップ」を行います。
就職活動のキッカケをつかみたい人、環境と仕事について語りたい人や知りたい人は是非参加してください。
後半は、参加学生と交じって、環境の仕事をしている社会人が多数参加する交流会を行います。

*********** 開催概要 *******************************

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9/12 エネルギー、食料問題系イベント2本(東京)を紹介

 えー、ダブルヘッダーで似たようなイベントを二つ紹介します。
 会社の某部活動で企画があるので、そっちにもいきたいのですが、社会の大事に関わる話なのでやむを得ません。

 では、昼間と晩の二本立て続けで。

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放射性廃棄物ワークショップ
 共に語ろう電気のごみ  ~もう、無関心ではいられない~

○開催日時:平成21年9月12日(土) 10:00~16:00(予定)
 <午前>講義と、放射線を作る実験? 
 <午後>ワークショップ(筆者がファシリの一人です)
○会  場:(株)三菱総合研究所 2階セミナー室
       (千代田区大手町2-3-6) TEL:03-3277-5415
○主  催:(株)三菱総合研究所・NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット
○後  援:資源エネルギー庁

申し込みなど詳細はこちら
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 晩は、たまに話している、2030ビジョンプロジェクトの会です。
 HPのイベント案内には載せてませんが、当日ふらりとお越しいただいてもOKです。

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2030ビジョン 第7回検討会

■テーマ 「食とエネルギー」
■ 日時:9月12日(土) 18:30~21:00
■ 場所: 田町男女平等参画センター「リーブラ」 4階 * 集会室3
   田町駅東口 徒歩2分  TEL 03-3456-4143
   〒108-0023 港区芝浦3-1-47
■ 進め方
 第一部 プレゼンテーション 18:30~19:00
  ・「食料自給率と日本の農業の課題」
   ・「エネルギー自給率と今後の課題」
 第二部 ディスカッション   19:00~21:00
  ・グループディスカッション
   ① 食料自給率を高める方策
   ② 農地と農家を確保する方法
   ③ 地域毎「食とエネルギー」
  ・ディスカッション結果の共有と纏め
■ 参加費 無料

★参加を希望される方は、お名前・所属を書いて、
 事務局にメールか筆者・こんだぃまで

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人間という動物が、自らの生息環境を保持する方法について。(通り魔事件とカンバン方式)

 以外と語られない、この重要な問題。

 すでに日本では人口が減少しているように、地球における「ヒト」の個体数は飽和に近づいている。一人あたりの食物確保量は限界が見えてきた。飛躍的な文明の発展がない限りは。

 寒冷化というトレンド(傾向)も観測されている以上、この問題に比べれば温暖化の課題が小さく見えてしまう。
 食物以前に水も足りない。炭酸ガスがどうのこうの、燃料が足りない、と言っている場合ではなくなってきている。

 だが、あまり心配しなくては良いのではという見解もある。
 それは最後に触れるとして、最近の事件から思いつくままに書いてみる。

 トヨタ、「カイゼン」に残業代 業務と認定、来月から(朝日新聞)
 トヨタ、QC活動の残業代全額支払いへ(日本経済新聞)
 トヨタQC「業務」認定 残業代支給 流れ加速へ(中日新聞)

 驚いたことに…いや、私にとっては、トヨタはさもありなん。と思わせるニュースだった。トヨタだけでなく、特に戦後の成長を支えた大企業に良くある光景だろう。(幸い、我が勤め先はこれに当てはまらない。お客様ほか、周囲に感謝)

 以前にも書いたが、ある人材系大手に勤める先輩が、『人は「あこがれ」があれば働ける。』と言っていたのを思い出した。
 世界一のクルマ会社になろう!の目標とあこがれがあったトヨタであれば、残業代のないQC(カイゼン)活動など言われなくてもやる社員がいたのだろう。

 が、無給で自発的とされるQC活動の時間も、過労死に至る労働時間として認定される(名古屋地裁)。既に上に居るか、体力精力がある方々以外は不幸になるこの風習を、さすがに断ち切らざるを得なくなってきたようだ。

 下を弱らせ、上層部に参入する数を制限するという発想。
 「出世の抑制」は、全ての組織に何がしかの形で存在する。

 利点としては、全員が発言力を持って混乱することを防いだりとか、全体を見渡せない上位者の出現を阻むなどの効果があげられる。
 大半の組織は、これを目的として抑制機能を働かせているはずだ。

 が、無給QC活動と言う発想・文化は、表題に挙げた「生息環境を保持する方法」の一種だろう。
 すでに上に居るものにとっては、収入水準の維持に直結するからだ。

 体力と発想力を無償で絞りとっておき、その結果として心身を病んだり、辞めたりすれば、幹部社員になる人間が減るわけだから、自然と高収入者の密度が減る。
 つまり、高収入者という動物の一人当たりの収入源は大きくなる。サルやライオンのボスが二番手以下を屈服させて動けなくするように、まさに自然界と同じ仕組みだ。

 無給QC活動以外にも、もっとわかりやすい生息環境保持システムの例がある。

 …またトヨタ系になるが、カンバン方式(Just In Time)がそうらしい。
 (トヨタ系に悪意はないです、たまたまです。)

 必要な時にだけ、部品や労働力を調達して、要らない時は持たない。在庫や人材維持費などの生産や販売に直結しない経費が発生する心配がないから、必然的に利益効率は上がる。
 その労働力調整として使われているのが、派遣社員制度だ。正社員の数分の一の給料で(短期間の場合は正社員より高い場合もあるようだが)、重労働をこなし、アルバイトでもない常勤労働者なのに突発解雇の可能性を背負いながら働く身分である。

 そう、あの秋葉原通り魔事件に話は直結する・・・
 加藤容疑者はトヨタ系関東自動車工業に派遣されていた労働者で、ほかの同僚を含めて解雇直前の状況だったと言う。(彼が狙い撃ちにされたわけではなく、作業服の紛失を取り上げと誤認するなどで、そう思い込んだらしい。)
 加藤容疑者、3日前に大声で騒ぐ 秋葉原無差別殺傷(日本経済新聞)

 不特定多数を殺す行為は、なにも支持できないし、許せない。
 が、彼が「生息環境保持システム」の被害者である点は、さすがに同情を寄せたい。

 同僚に聞いた話では電機業界などでも常套手段らしく、ある液晶パネル工場の誘致に成功した町は、千人単位で人口が増えたと思ったらそのほぼ全てが派遣社員だったという。ただでさえ低賃金で消費拡大が見込めない上に、やがて「(高収入層のための)生息環境保持システム」が作動して一括解雇されるのだろうから、定住人口の増加自体も見込めない。当初の目的であった、中長期的な地域振興には繋がらないという状況だ。

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 と思っていたら、ほかのブログや掲示板でも同じような意見が載せられている。
 こういった、「生息環境保持システム」の外におかれた人々の、絶望→狂乱→暴発といったサイクルはこれからも起きるだろう。ネット上では『貧困テロ』といった表現も散見できる。
 →株式日記
貧困テロの恐怖がおんどれらを襲う@トヨタ

 俺は、この逆の立場の人々との付き合いが多いほうだと思う。
 もうそういう状況になって10年が経つが、一度落ちれば這い上がれない「貧困」について話題になったことはまずない。

 当たり前だ。
 よほどの高収入層でなければ、たとえキャリア官僚であったり巨大企業の正社員であったとしても、家族を守るためにも「勝ち組」である己の立場や権利(動物で言う所の「縄張り」やね。)を守るのが精一杯だからだ。もっとも、彼らはその「縄張り」を失った瞬間、自殺せずと社会的な「死」が待っている。
 落ちてゆくのは、元々苦しい生活を続けている人々よりも辛いはずだ・・・
 
 それに、高収入層に参入してそれを保持するには、様々な自由が制約される。嫌な上司であっても同調したり、
たとえ理不尽な経営方針があっても堪えてみたり。逆にトップになったとしても、トラブルの責任や恨みの全てを受けるわけであって、よほどの強心臓でない限り務まり難い。
 仮に生まれながらにしてそうだとしても、乳幼児教育の段階から家財保持の思想を叩き込まれるわけで、人生を選択する楽しみなど、まあ望めない。


 高収入層も辛いのだ。確実に精神的苦痛との戦いが続く。
 つまり、人生は長所と短所、リターンとリスクでプラスマイナスゼロだ。
 絶望することはない。

 自分の環境を肯定して、気楽になることから始めたい。
 ○○を起こすにしても、気や心を安定させて、時期を見てのことだ。

 いや、○○することはおろか、無理に気楽にならなくても、勝手にこの状況は収まるだろう。
 それも、もっとも穏健な形で。

 まず日本の人口が自然と減っていき、いい具合の密度になって、食糧生産も自給しやすくなる。水や燃料等の確保もしやすくなる。
 そうしているうちに、地球上の人口もピークが来て、様々な形でヒトという個体が減っていくだろう。
 ほかの生物と同じように、自業自得という具合に。

 さて、それまで何年かかるんやろか・・・
 私がピンピンしているうちに、傾向がハッキリするとは思うが。

 最後に参考図書の紹介を…

日本人はどこまで減るか―人口減少社会のパラダイム・シフト(古田隆彦 著・幻冬舎新書)

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怒られているヒト

 まず、年賀状はどうにか遅れて転送されている模様で、11日にも旧住所のものが届きました。重ねて、皆々様のご厚情にお礼申し上げ、ご多幸をお祈りする次第です。

 最新の話題から気になることを。
 各地で異常気象や地殻変動が続き、地球の自転まで早くなって1日が短くなったそうです。まず、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げるところですが、同時に、自然と調和する本能を忘れてしまった生物・ヒトに対する『地球の怒り』なのかとも感じます。

 そんなことを考えていると、「流れに掉さす」の本来の意味を思い出しました。川の流れに沿ってうまく棹をさしつつ舟を進めていく、まさに調和を重んずる格言とのことです。
 ところが、ここ100年の我々ヒト族を思えば、掉さして流されるどころか、逆流してしまいには勝手に川岸を削って水路を作っているようなものです。化石燃料(石油)、金属、水、食物連鎖(=無理に太らせた動物を食べる)、大気汚染・・・消費ばかりしている。削って壊すことがどうしても目立ってしまう。

 そら、地球も怒りますわな。
 「お前ら何か返したんか?ええ加減にせえ。」

 とはいうものの、これを書いている間も己は電気を使っている。暖房もつけている。恐ろしく身の矛盾を考えながら、内心「成るように成れ。ただ無茶はしたらあかん。」との決着をもつけているこの頃です。
 自己主張も当然必要ですが、地球の流れに掉さして生きていくことがまず大切なのではないかと。怒られないようなヒトがどれだけ増えるかがこれからの課題ですわな。

 えらい、オッサンくさい話になってしまいました。
 あ、そういえばここまで「環境」とか「エコ」って言葉を使うてへん。我ながら凄い(笑)。

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